現金払いよりも会計が早くて便利な上、ポイントが付いてお得なキャッシュレス決済。
とはいえ、まだまだ世の中には「現金でいいじゃないか」という意見がたくさんありますね。
そういった反対意見をみていると、「こうしたら解決するんじゃないかな」というボクなりの考えが次々と浮かんできました。
そこで今回は、キャッシュレス決済に否定的な方へ向けて、反対意見の解決策を提案していきます。
ちなみにボクはクレジットカードを使って10年以上ですが、ここ1年くらいはスマホ決済も始めたのでほとんど現金を持ち歩いていません。
「キャッシュレス決済には興味があるけどなんだか怖いな」という不安がある方は、ぜひ記事を参考にしてください。
実際のアンケート調査結果
NIRA総研が実施したキャッシュレス決済実態調査で、現金以外で支払わない理由のアンケート結果は以下になります。
- お金を使っている感覚がせず使いすぎてしまう
- セキュリティが不安
- 現金以外で支払う必要がない
- 紛失・盗難が不安
- 残高やパスワードが管理しにくい
- 支払いの手続きが面倒
- 現金以外の支払方法は使える場面が少ない
- 現金以外の方法で支払いたいがやり方がわからない
- スマートフォン、パソコンなどをもっていないから
まずは、これらキャッシュレスに対する不安を持っている方の声に対して解決策を解説。
9番目の「スマートフォン、パソコンなどをもっていないから」という理由に関しては、この記事を見ている時点で何らかのネット環境があるということなので、今回は省略します。
お金を使っている感覚がせず使いすぎてしまう
たしかに、現金をやり取りしないので目に見える手元のお金が減ることはありません。
ただ、むしろそっちの方がお金の感覚は敏感になります。
たとえば現金払いの場合、先月いくら使ったのかを即答するのは難しいはず。
しかし、キャッシュレス決済でスマホの家計簿アプリを利用していれば、簡単に毎月の支出を1円単位で把握することが可能。
家計簿アプリの良いところは、事前に設定さえしておけば決済とほぼ同時に自動で支払い額や全資産を更新してくれる点です。
そのため、うっかり家計簿を付け忘れることなく、日用品や光熱費などの項目ごとに管理することができます。
ちなみにボクはマネーフォワードというアプリを使っていますが、無料なのに上記の機能がすべて使用可能でとっても便利!
このように、現金派よりもキャッシュレス派の方がお金の感覚は敏感になります。
これと同様、「ついつい無駄遣いをしてしまいそう」という、あるあるな心配も無用。
なぜなら、支払い方法が現金からキャッシュレスになると無駄遣いが増えるわけではなく、「つい不要な物を買ってしまう」という本人の意識の問題だからです。
実際に、我が家は共働きなので決してお金持ちというわけでもありませんが、年に数回旅行に行きますしそれほど切り詰めた生活もしていません。
それは、普段からボクも妻も「無駄なものは買わない」という意識があるからだと思っています。
このように、支払い方法をキャッシュレスに変えただけでお金を使う感覚が無くなったり無駄遣いが増えたりという心配はありません。
セキュリティが不安
これに関しては、情報の暗号化などさまざまなセキュリティ対策が取られているので、大げさに心配する必要はないでしょう。
実際ボクは、クレジットカードを10年以上(内2週間ほどは海外で)、スマホ決済を1年以上使用していますが1度も被害にあっていませんし、周りの知り合いもそういった人はゼロ。
とはいえ、「たまたまじゃないか」「イマイチ納得できない」と考えているなら、自動車で考えてみてください。
よく考えると、ガソリンなんて爆発物を積んで走る乗り物なんてめちゃくちゃ危ないですよね。
もしかすると、走っている途中に爆発するかもしれませんし。。。
ただ、自動車の構造や原理をキチンと理解した上で乗っている人はほとんどいません。
それでもみんな利用するのは、多くの人が使っていて大丈夫なのは分かりきっているからです。
思えば、ネット通販が出始めた2000年代初めの頃は「クレジットカード情報を入力するなんて危険!」と、ニュースに取り上げられていました。
ただ、今ではそんな心配はほとんどなく、Amazonや楽天でお買い物するのが当たり前のように浸透しています。
これと同じように、キャッシュレス決済のセキュリティに関しても極端に心配する必要はありません。
現金以外で支払う必要がない
確かに、欲しい物を購入するという行為自体を考えると現金で問題ありませんので、キャッシュレス派のボクでも同じ意見です。
しかし、キャッシュレス決済には現金払いには無いメリットがたくさんあります。
- 現金を出したりお釣りを受け取ったりする手間がないので会計が早い
- 硬貨を使わないので財布が小銭でいっぱいにならない
- 財布が無くてもスマホさえあればお買い物ができる
- ポイント還元があってお得
これらの良さは、実際に使ってみないと分からないと思います。
自動車の運転で例えるなら、マニュアル車とオートマチック車のようなもの。
ギヤを自分で変えないといけないマニュアル車でも運転はできますが、自動でギヤを変えてくれるオートマチック車の方が便利で楽チンですよね。
会計も同じで、支払い自体は現金で問題ないものの、キャッシュレス決済にすることで便利さやお得さがプラスされるということです。
こちらの記事で、実際にキャッシュレス生活をした体験談をまとめてあるので参考にどうぞ。
[keni-linkcard url=”https://naohikoblog.com/cashless-review/” target=”_blank”]
紛失・盗難が不安
この点に関しては、現金よりも確実に安心といえます。
なぜなら、クレジットカードはもちろん、ほとんどの電子マネーにも一定期間(60日間など)をさかのぼって不正利用された額について保障が付いているからです。
つまり、身に覚えのない支払いがあった場合、カード会社などに連絡することで、一定期間内に不正利用されたお金は返ってくるということ。
長期旅行などで大金を現金で持ち運ぶのは怖いですが、クレジットカードなどならこういった保障があるので安心です。
もちろん、定期的に支払い履歴をチェックしないといけませんが、スマホやパソコンで簡単に確認できるのでそれほど手間はかかりません。
財布やお金は落としたり盗まれたりしたら返ってこないこともあるので、紛失や盗難に関してはキャッシュレスの方が安心ですね。
残高やパスワードが管理しにくい
残高に関していえば、前述のようなマネーフォワードなどのスマホアプリで一括管理出来るので問題ありません。
パスワード管理についても心配ないと思っていまして、参考までにボクが実際にしている管理方法をご紹介します。
方法はシンプルで、各サービス毎にパスワードが同じにならないように、自分なりの規則性を作って頭で覚えておき、忘れた時のために大学ノートにボールペンでメモ。
ちなみに物理的にパスワードをメモしておくのは、オフラインだとセキュリティ的に安心なのと、身内にノートの存在を伝えておくことで自分に何かあってもパスワードが分かるようにするためです。
この方法にしてから10年近く経ちますが、パスワードが分からずにログインできなくなったことはありません。
ちなみに、ノートにメモをする以前はネット銀行のパスワードを忘れてしまってログインできなくなったことが1度ありました。
こういった失敗を防ぐには、やはり何らかの方法でメモを残しておくのは必須ですね。
パスワードの管理方法は人それぞれだと思いますが、自分なりに管理しやすい方法を決めておけば面倒ということはありません。
支払いの手続きが面倒
たとえばスマホ決済なら、専用アプリのダウンロードやクレジットカードの情報入力が必要です。
ボクは慣れているのでわずらわしさはあまり感じないものの、慣れていない方からすると抵抗があるかもしれません。
ただ、最初は登録が大変でもそれさえ済めば支払いがすぐに終わったりポイントが付いたりと、良いことがたくさんあります。
手続きなんて1度やれば慣れますので、後々の便利さやお得さを考えるとチャレンジしてみるべきでしょう。
現金以外の支払方法は使える場面が少ない
確かに現金払いしかできないお店も多いので、キャッシュレス派のボクでもさすがに現金は持ち歩いています。
しかも滋賀の地方に住んでいるので、キャッシュレス決済に対応しているお店は都会に比べて少ない方でしょう。
ただ、それでもほとんどの支払いはクレジットカードか電子マネーでOKな場合が多いです。
地方の田舎とは言っても大抵のスーパーで使えますし、イオンなどの大型ショッピングモールや全国展開しているチェーン店もたくさんありますから。
なので、気づいていないだけで意外と使える場面は多いんじゃないのかなと個人的には思います。
ちなみに、あまり現金を持ち歩かないボクは、財布じゃなくお札とカードしか挟めないストラスのマネークリップを使用。
マネークリップの使用感は、こちらの記事で解説しています。
[keni-linkcard url=”https://naohikoblog.com/storus-money-clip/” target=”_blank”]
お札はいつも1万円ちょっとしか持ち歩きませんが、その状態で県外で1泊するなど、ちょっとした遠出をしても困ることはありません。
むしろ、ポケットからサッと取り出せますし、小銭のジャラジャラ感から解放されるので快適そのもの。
慣れない土地で電車を乗る時は切符を買うのに手間がかかりますが、交通系ICカードを持っておけばそういった悩みからも解放されます。
こういったことから、気づかないだけで意外と現金以外で支払える場面は多いです。
現金以外の方法で支払いたいがやり方がわからない
慣れないとややこしいかもしれませんが、興味があるならやりながら覚えるのがてっとり早いです。
トランプのババ抜きでも、ルールを口だけで説明されても覚えるのはなかなか難しいですよね。
ある程度の説明を聞いてから、あとは実際にやりながら覚えるのが1番です。
実際、ボクも初めてのスマホ決済は「ちゃんとできるかな」という不安でドキドキでしたが、やってみるとどうってことはありませんでした。
なので、やってみたいけどなんだか不安という場合は、「とりあえずやってみる」という気持ちが大切です。
こちらの記事で、キャッシュレス決済に必要なものをまとめてありますので、参考にしてください。
[keni-linkcard url=”https://naohikoblog.com/cashless-hitsuyo/” target=”_blank”]
他にもよくあるネガティブ意見
個人的にネット検索したところ、他にも気になるたくさんの意見があったので、解決策を提案します。
お店の人が不慣れで時間がかかることがある
お店の方が不慣れというのはしょうがないですし、こういった問題は時間が解決するでしょう。
実際、電子マネーを使う時に店員さんの操作エラーでなかなか会計できないということがたまにあります。
ただ、個人的にそういった場合には、キャッシュレスは諦めて現金で対応。
お釣りの小銭がわずらわしいのでできれば避けたいのですが、仕方がないと割り切ります。
なので、このような場面に備えて普段から現金を少し持ち合わせておくと良いですね。
ポイントが大して貯まらない
確かに、年会費無料のクレジットカードの還元率は高くても1%、電子マネーへのチャージで2重取りなど工夫してもせいぜい4%ほどです。
これは、会計が1,000円なら10円~40円ほどの還元額。
こう考えると少ないと感じるかもしれませんが、なにもしないよりは断然お得です。
普段のお買い物以外でも、光熱費やネット代、携帯代などの固定費で意外と多くの場面で恩恵を受けることができますので。
以前ボクは購入金額の1%がキャッシュバックされるクレジットカードをメインで使用していましたが、約10ヵ月の利用で4,463円も還元されました。
ちなみに過去1年となっていますが、途中で別のカードをメインに切り替えたので実際に使用していたのは約10ヵ月間。
これだけの期間、特に手間なく豪華なランチが食べられるくらいのキャッシュバックがあったことを考えると、個人的にはなかなか満足しています。
このように、1つ1つは小さい還元率でも長い目でみるとバカになりません。
お金のありがたみが無くなりそう
これに関しては、今の時代ほとんどの会社が銀行振込なので、今さら感がありますね。
しかも、全財産を家に現金として置いているご家庭もほぼないでしょう。
そう考えると、支払いが現金で無くなってもそれほど問題ないかと。
現金というのは所持金を表すためのツールなので、それがデジタルの数字になったところでお金の価値に変わりはありません。
実際ボクは、現金払いの時と比べてお金に対する感覚は変わることなく、無駄遣いには敏感です。
結局は、キャッシュレスになってもお金のありがたみが変わることはなく、気持ち次第ではないでしょうか。
現金とキャッシュレスのバランスが大切
ボクはキャッシュレス派ですが、現金払いだけのお店もあるので、なかなか現金を持たないというわけにはいきません。
とはいえ、日本はキャッシュレス社会へ動き出そうとしているので、これからどんどん対応したお店も増えてくるでしょう。
また、キャッシュレス決済をするだけで5%還元するという政府の動きもあります。
そういった時を踏まえて、今の内から徐々に慣れておく方が何かとお得で便利というのが、個人的な見解です。
キャッシュレスは慣れない方にはややこしいなど多少の弊害があるものの、それを補うだけのメリットがたくさんあります。
是非今回の記事を参考にしていただき、キャッシュレス決済の第1歩を踏み出してもらえたらと思います。