
独身男が家を買うのって、果たしてアリなのか?
無駄に家賃を払い続けるより、ローンに回したほうがお得な気もするし。。。
独身の時に新築を買った人から、感想や意見を聞いてみたいです。
こういった疑問に、お答えします。
僕は、独身時代の25歳の時に新築一軒家を購入しました。
母と妹と僕の3人で住んでいて、広さは3LDKだったので十分な広さです。
ただ勢いで買ったこともあり、正直失敗したなと思うことも。結局、結婚後に家は売却しました。
そこで、過去の僕のように、独身男で家を買おうか迷っている方へ、経験者としての意見を述べていきます。
なお、僕は不動産屋ではないので、ステマ無しで本音の意見を語っていきますね。
独身男が家を買うのは果たしてアリなのか?


正直、ナシでした。理由は下記の通り。
- 転職先の自由が利かないので挑戦できない
- 新築は価格が下る:資産価値は期待できない
- ローン以外の費用がかかる:固定資産税など
- ローン(借金)というプレッシャーがかかる
- 住んで分かる不満:周辺環境・ご近所ガチャ
それぞれ詳しくお話しますね。
転職先の自由が利かないので挑戦できない
20~30代なら、仕事内容や年収などの理由で転職を考えることが多いです。
持ち家があると、そこから通勤できる範囲でしか選ぶことができません。
さらに片道1時間以上の会社に転職した場合など、「通勤が大変だから会社の近くに引っ越すか」という選択肢も消えます。
独身男が家を買うのは、ここが一番のデメリットですね。
新築は価格が下る:資産価値は期待できない
日本では、新築を買うと90%以上の確率で価値が下がると言われています。
つまり、何かの事情で家を売却する場合、損をする可能性が高いということ。
これが原因で、本当は手放したいけど泣く泣く住んでいるという人も少なくありません。
自由な独身生活に、こういったリスクを抱えるのは精神衛生上にも良くないです。
ローン以外の費用がかかる:固定資産税など
月々の支払いはローンだけでなく、数万円の固定資産税もかかってきます。
ちなみに固定資産税はローン返済後も必要なので、持ち家があっても支払いがゼロになるわけではないです。
また、屋根や壁、設備などのメンテナンスや修理代も自己負担。
僕の場合、築7年くらいの時にエコキュートの修理に2万円くらいかかりました。
こういった突発的な出費もあるので、単純に「家賃よりローンの方が安いからお得!」とはなりません。
「家賃を払い続けるのは損」という罠
よくある営業マンのセールストークですが、鵜呑みは禁物。
なぜなら、新築と築20年の物件では家賃が大きく変わるので。
ローンの場合、20年後も同じ額を払い続けますが、賃貸だと家賃の交渉もできますし、別の新築物件に同じ家賃で引っ越すこともできます。
持ち家は、家賃と比べると少額であるものの、固定資産税も残りますし、単純に「家賃を払い続けるのは損」とは言い切れません。
ローン(借金)というプレッシャーがかかる
やはり、「30年以上払い続けないといけない」というプレッシャーは想像以上。
家の広さを考えると、ローン額は家賃と同程度なので大丈夫かと思いきや、借金している感は常に感じます。
もちろん車のローンは組めますし、実生活に不利はないので、気持ち的なものですね。
住んで分かる不満:周辺環境・ご近所ガチャ
住まないと分からないことは、結構あります。
僕の場合、家から100メートルくらいの場所に新幹線が通っていたのですが、たまに新幹線が通る時に家に振動が伝わってきていました。
あと、地味にその際の音も気になったり。
他にも、ご近所はほとんどお子さんがいる新婚さんなので、なかなか打ち解けづらい。。。
まだまだ、住んでみないと分からない不満は無数にあるはず。
これらを背負うのは、独身にはなかなかリスキーです。
独身男だった僕が家を買ったきっかけは?


不満だらけになってしまいましたが、「じゃあなんで買ったの?」というと、ざっくり下記のとおり。
- ①家賃がもったいないと思ったから
- ②夜勤で冷静な判断が出来てない時期だった
- ③家族3人で住んでいて実家代わりになると思った
一番の理由は、何となく家賃がもったいなく感じたから。ただ前述の通り、この理由だけでは後々後悔することになります。
また当時は苦手な夜勤をしており、日中は少し頭がボーっとしていました。
夜勤手当である程度の収入や貯蓄もあったので、冷静な判断が出来なかったのも大きいですね。
独身男が家を買うと結婚に不利?
これは、相手によります。
僕の妻はありがたいことに、「綺麗な家だし、特に気にならない」と言ってくれましたが、中には自分好みの家に住みたいという女性もいると思うので。
ただ、「持ち家があっても気にしない人」はいても、「持ち家が無いと結婚したくない人」は少数派ですよね。
もし結婚を考えているなら、独身時に家を買うのは避けていた方が無難だと思います。
独身男だった僕が結婚後に家を売った理由


結論、母と妻の相性がバツグンに悪かったため。
それまで母と2人で住んでいたので、結婚後も一緒に住むことになったのです。
外食程度なら問題なくても、一緒に住むとなると話は別でした。
僕は持ち家に対して不満があったので、ゆくゆく売却を考えていたのですが、この出来事が決め手となりました。
売却したとき損しなかったの?
好条件が色々と重なり、少しプラスになりました。
ただ前述のとおり、プラスになるのは日本では奇跡に近く、マイナスになるパターンが多いことが、後から調べて判明。
今考えると、簡単に恐ろしい決断をしたものだとゾッとしますね。
独身男が家を買うなら、不動産投資を勉強すべき


多くの人は感覚がマヒしていますが、住宅ローンって借金ですからね。
極論、ギャンブルの借金と同じことです。(社会的な信用は全く別ですが)
しかも一生モノの買い物なので、買うにしても慎重になるべきだし、本などで最低限の金融知識は身につけておくべき。
たとえば下記の本だと、不動産を初め資産運用や金融など一通り学ぶことができます。
全部読むのは大変だという人は、『第五章「マイホーム」という不動産』だけでも読めばOK。※20分あればサクッと読めます
これで、不動産営業マンのセールストークに惑わされることなく、冷静に判断できるはず。
新築はハイブランド品のような物だと思う
これまで住宅購入の不満を散々お話しましたが、全否定はしません。
新婚さんなら新築に住みたいというのは素敵な夢ですし、気分も高揚して幸せな気分に浸れるはず。
賃貸or持ち家というのは、どっちが良い悪いではなく、それぞれのメリット・デメリットを天秤にかけて、何に価値観を見出すかです。
ただ少なくとも独身の場合、「家賃払い続けるのは損ですよ」というようなセールストークを真に受けると必ず後悔するということ。
多くの人にとって、一生に一度の大きな買い物。しっかり知識を身につけ、自分の頭でじっくり考えられるようになりましょう。
それでは、後悔のない住宅ライフをお過ごしください。