未経験・ノースキルから製造業に転職する手順+企業選びのポイント

未経験だけど製造業へ転職したい。
はたして、雇ってもらえるのだろうか?業界に詳しい人の話を聞いてみたいな。

こういった疑問に、お答えします。

僕は製造業歴12年ほどで、品質保証や品質管理、製造技術や現場作業員など幅広く経験してきました。

製造業って地味だけど、接客もないし休みも取りやすいし、実はとてもいい仕事だと思ってます。特に今までサービス業などの接客業に疲れたという人にとっては理想の働き方何じゃないかと思います。また、未経験者でも転職しやすい業界です。

というわけで今回は、『未経験で製造業に転職する方法+会社選びのコツ』を解説します。製造業に興味がある方は、ぜひご覧ください。

目次

未経験・ノースキルでも製造業への転職は可能です

他業界から転職を考えている人は、「スキルや経験がないから不安…」と思うかもしれないですが、全然大丈夫です。製造業は人の入れ替わりが比較的多い業界で、未経験者の中途採用は珍しくないので。

とはいえ、全く業界のことを分かっていないと心配だと思うので、最低限知っておくべき知識をご紹介します。

製造業と他業界との違い

製造業というのは上記のような立ち位置なので、顧客にサービスや商品を販売する一般的な企業(販売する立場)とは違い、それぞれの目的も変わってきます。

  • 製造業:製品を効率よく作るのが目的
  • 販売業:製品をたくさん売るのが目的

上記のようなイメージ。

一般的な企業では、マーケティングによって、いかに顧客に商売していくのが一般的です。なので、心理学的な要素が強いですね。

一方で製造業では、いかに安全に高品質な製品を効率的に作っていくかを、論理的な思考によって解決していきます。

こう聞くと、「自分は論理的思考なんてできないから無理そうだ。。。」と思うかもしれないですが、ほとんどの作業は仕組み化されているので問題なし。

手順を作って体系化させることで、作る人が変わっても品質が悪くなったり生産効率が落ちたりするのを極力抑えるためです。

基本的にはそのルールに沿って業務をしていくことになるので、業界未経験でも働きやすくなっています。

製造業のKYT(危険予知トレーニング)

製造業において、事故は絶対NGです。まともな企業なら、生産性よりも安全第一を徹底して行います。過去に重大事故が多発しているような、安全面に気をつけていない会社は微妙なので、転職は避けるべきです。

安全に作業する上で大事になるのが、KYT(危険予知トレーニング)と呼ばれるもので、作業風景が描かれている絵を見てどんな危険が潜んでいるか、みんなで意見を出し合うというもの。

KYTに使う絵の例

たとえば上図なら、以下のような危険が考えられますよね。

  • ①脚立を不安定な形で使用しているので、転倒して頭を打ってケガをするかもしれない
  • ②脚立から降りた時に、配管を踏んで足をグネらせて、ねんざするかもしれない
  • ③正面で作業してないので、バランスを崩して落下し、体を強打して骨折するかもしれない

こういった危険が潜んでいるので、どうすれば安全に作業できるのか、下記のように対策案をみんなで出し合います。

  • ①脚立をはしご状態で使う時は、もう1人が下から脚立を支えるようにする
  • ②脚立を使う時は、周辺に物が落ちていないか確認し、あれば前もって避けておく
  • ③脚立で作業する時は、必ず正面を向いた状態で作業ができるようにしておく

こうした訓練を定期的にすることで、普段の仕事中でもみんなの安全意識が高まって、事前に危険を予知して回避できる可能性が高まります。

QC(品質管理)検定について

資格取得は、職種によって必要なものが違うので、基本的には転職してからで良いと思います。ただ、QC検定(品質に関する資格)だけは、基礎知識として知っておくだけでも面接でアピールできますし、仕事でも役に立つはず。

職種を問わず、製造業において品質は切っても切り離せないものだからです。会社によっては、全社員に資格取得させる会社があるほど。

わざわざ資格を取る必要はないですが、資格本を読んで勉強するのは大いに役に立ちます。図書館なら無料で借りれますし、面接の時に「未経験ですが、QC検定の資格勉強をしています」といえば、積極性をアピールできます

できれば3級(合格率50%)、初心者の人は4級(合格率80%)から勉強してみるといいですよ。


未経験から製造業に転職する手順を解説します

結論、いきなり申し込めばOKです。

とはいえ、いきなり今の仕事を辞めるのは不安ですし、実際のところ自分に向いているかどうか判断も難しいと思うので、今の会社で働きつつ転職エージェントで相談して考えれば良いかと。

製造業の転職エージェントは、下記がおすすめです。

製造業に強い転職エージェント3選

ひとまず、上記3社で良いでしょう。このあたり、詳しくは『造業に強い転職サイト・転職エージェント3選【優良求人を探すコツ】』でも解説しています。

未経験者が製造業会社を選ぶ際の3つのポイント

ひとまず、下記については知っておくべき。

  • ①製造業界の大まかな職種を知っておく
  • ②製造しているものによって作業環境も大きく変わる
  • ③面接時には実際の現場をチェックしておく

それぞれ詳しく解説します。

①製造業界の大まかな職種を知っておく

ひとくちに製造業といっても、さまざまな職種があります。

  • 設計・開発:製品の設計や開発をする人
  • ライン工・オペレーター:生産現場で製造する人
  • 品質管理:製造ラインの品質を管理する人
  • 品質保証:社外との品質に関する窓口になる人
  • 生産管理:材料の調達や生産スケジュールを組む人
  • 生産技術:生産効率を上げる仕組みを作る人
  • 製造技術:生産設備に異常があった時に対応する人

細かくいえばまだまだありますが、ざっくり上記のとおりです。

それぞれに違う役割があってやることも違ってきますので、参考までに知っておきましょう。

未経験だとなおさらですが、入社前から自分に合う職種を正確に判断するのは難しいです。なので、転職のプロである転職エージェントに相談するのをおすすめしています。無料ですし。

②製造しているものによって作業環境も大きく変わる

食品、精密機械、金属加工、プラスチック製品などなど、製造するものによって大きく変わります。

たとえば自動車のギヤ部品だと、誤差を5ミクロン(0.005ミリ)以内で製造する製品もあります。運んでいる途中にちょっと台の角にぶつけた傷で、不良品になることも少なくないです。

逆に、同じような車関係の部品でも、ブルドーザーなどのキャタピタなら多少の凹みはOKだったり。このあたりは、未経験だと感覚が分からないところでもあります。

製造する製品によって作業環境も違うので、自分に合いそうなものを選んでください。

③面接時には実際の現場をチェックしておく

実際に仕事をする場所と面接室は、違うと思うので、できるだけ現場の雰囲気を確認してください。作業員でなくても、現場に顔を出すこともあると思うので。

たとえば金属を切削する現場では、油を使うのでその臭いや、金属を削る時にでる煙(ミスト)の臭いが充満しています。人によっては、これが耐えられないと感じる人もいます。あと、冷暖房が付いていないと、特に夏場は汗地獄です。(スポットクーラーという、簡易的な冷房器具くらいはあるところが多いです)

逆に、 食品や精密機械などを製造するような現場は、空気中のゴミや細菌、温度や湿度などが管理されたクリーンルームになっています。

室内は清潔で冷暖房も完備されているので快適かと思いきや、専用の白衣を着たりマスクを付けたり、手洗いやエアシャワーもするので、入室に少なくとも2~3分はかかってしまいかなり面倒。お腹が弱いなど、トイレが近い人は特に大変でしょう。

どういった現場も一長一短ですが、実際に働く現場の環境はどうか、面接時には必ず作業現場の見学をさせてもらった方が良いですね。

未経験から製造業への転職はおすすめです

今回の記事を5行でまとめますね。

  • 未経験者でも製造業には転職できます。
  • 製造業は、『安全・品質・生産効率』が重要事項。
  • 転職するなら、いきなりエージェントに相談すればOKです。
  • 業種などによって仕事の分野も違うので、じっくり確認しましょう。
  • 『接客なし』『休日とりやすい』業界なので、ライフワークバランスが取りやすいかと!

上記のとおり。

製造業は、接客のストレスもなく、休日多めで休みが取りやすいからプライベート重視の人にはもってこいです。

業界的に未経験でも転職している人も多く、体系化されているので仕事もすぐに覚えられるはず。あとは適切に自分の強みや積極性をアピールできれば大丈夫です。

自分で自分の強みはなかなか見つけにくいと思うので、不安な人は転職エージェントに無料相談してみてください。

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