- プログラミングを始めたいけど、初心者は何からすればいいのかな
- プログラミング言語もたくさんあるし、どうやって選べばいいものか
- 手順も分からないので、具体的な勉強方法も教えてください!
上記のような人に向けて書きました。
プログラミングを勉強したいけど、何から始めればいいか分からない人は意外と多いです。
資格勉強などとは違い、プログラミングは何をどういった手順でどれだけ覚えればマスターできるというものではないからです。
僕は未経験ながら、無料サイトやスクールでプログラミング学習を始め、1年ほどフリーランスを経験したのち、38歳でITエンジニアへ転職しました。
こういった背景から、プログラミングを始める前に用意するモノから具体的な学習方法まで解説します。
この記事を読むことで、全くのプログラミング未経験でもプログラミング学習の方法や効率的な学び方が理解できるようになります。
プログラミング学習を始める前の下準備

学習を始める前に用意すべき物やどんな言語を学んだらいいのかなど、初心者が疑問になっているだろう部分を説明していきます。
プログラミングに必要な物
- パソコン ※基本WindowsでOK
- ネット環境 ※ポケットWi-Fiでも可
- エディタ(プログラムコードを書くツール)
エディタは無料のものでOKですが、特にVSCode(Visual Studio Code)が使いやすくておすすめです。
開発元はマイクロソフトで、Web系プログラマーならほとんどの人が使っていると言われる鉄板のエディタ。
このブログをパソコンで見ているなら、特に買い揃えるものはないので、エディタをダウンロードすれば今すぐ始められます。
よくある質問:パソコンはMacにするべき?
基本的に、今持ってるパソコンで問題ありません。
Windowsを持っているなら、わざわざMacを買う必要もないので、そのまま始めちゃいましょう。
スペックに関しても、そこまで気にしなくて大丈夫。

僕の場合、4年前に購入したWindows(メモリ4GB)で普通に仕事をしていましたが、特に問題ありませんでした。

正確に言うと、処理が少し遅くなっていたかもしれませんが、初心者が学習時で心配するようなレベルじゃありません。
唯一、iPhone・iPad専用のアプリはMacでしか作れないので、その場合のみMacが必要。
全くの初心者が、「プログラミングってどんなものかな?」という程度なら今あるパソコンで始めた方が、無駄な出費も無く済みます。
プログラミング完全初心者が勉強を始める3ステップ


- 手順①:作りたいサービスを決める
- 手順②:基礎学習を無料サイトでお試し
- 手順③:ゼロからサービスを作ってみる
順番に解説していきますね。
手順①:作りたいサービスを決める
何の言語を学ぶか決めるには、ゴールから逆算すること。つまり、「どんなサービスを作りたいか?」を決めて、それを実現させる為の言語を学ぶのがベスト。
完全初心者は興味のある分野の言語を学べばOK。興味が無いものは続かないし、挫折の元なので。。。
たとえば、「今稼げる言語は〇〇!だから〇〇を学ぶんだ!」といったところで、つまらないものを学ぶのは苦痛でしかありません。
どんな言語でも実案件をこなせるレベルになれば、プログラミングの概念や勉強方法のコツが分かるようになり、他の言語もすぐに覚えられるので安心してください。



実際に僕はWeb制作系の言語(JavaScript や PHP)から入り、今の会社ではスマホゲームアプリの開発を担当しています。
ちなみに、各分野とその開発に得意な言語の一例は下記の通りなので、参考にどうぞ。
- 機械学習(AI):Python
- ゲーム開発:C#
- Web制作:JavaScript(HTML / CSS)
- iPhone・iPadアプリ:swift
- Androidアプリ:Kotiln
どうしても決めれないならWeb制作系がおすすめ
いわゆるホームページを作る為の言語で、下記のようなもの。
言語 | 用途 |
---|---|
HTML | ホームページの土台作り |
CSS | ホームページの装飾 |
JavaScript | ホームページに動きを付ける |
正確に言うと、HTML と CSS はマークアップ言語と呼ばれるもので、プログラミング言語はJavaScriptのみ。
Web制作系をおすすめする理由は下記の3点です。
- ①:見た目で変化が分かって楽しい
- ②:初期設定が不要ですぐに使える
- ③:比較的短期間で習得しやすい
他の言語と比べて簡単に始められるので、初学者にとってはハードルがグッと下がるはず。


他の言語を使う場合は、上記のようなターミナルという画面を操作して初期設定しないといけないことも多く。。。少しとっつきにくいですよね。
また、JavaScriptには他の言語でも使われている概念も多く、他の言語を学ぶ時でも、割りと入りやすいメリットも。



過去にプログラミング学習で挫折したという人でも、Web制作系言語なら理解しやすいと感じるはず。
手順②:基礎学習を無料サイトでお試し
まずは無料サイトで、「プログラミングってどんなことするのか?」体験してみてください。
有名なサイトだと、プロゲートやドットインストールがあるので、ここの無料コースで手軽にプログラミングが始められます。
この段階での目的は、向き不向きを確かめること。
- やってて楽しい → 向いている
- やってて苦痛 → 向いていない
プログラミングをやっていて「何だか楽しいかも!」と感じるなら、プログラミングに向いている証拠。
「好きこそものの上手なれ」の言葉通り、好きなら続けられるし、続けていたら絶対に上達していくものなので。
今後スクールを利用することになっても挫折しにくいでしょうし、基礎学習が終わっていると理解しやすいので勉強効率も上がります。
学習のコツは、理解度半分で次々行くこと
最初のうちは100%完璧に理解することは難しいと思うので、とりあえずコードを書いて動いたら、気にせずドンドン先に進めましょう。
先に進んでいき、後からもう一度見返すとなぜか理解できるようになっているというのは、プログラミング学習では割りとあるあるです。
また、命令文は一字一句覚えなくてOK。


上記の通り、例えば「transition」と打ちたければ、「tra」まで打った段階でエディタが予想変換してくれますので。
全くの初心者の場合、自分に合ってるかどうかも分からない状態なので、まずは無料でプログラミングをお試ししてみてください。



無料サイトとはいえ、コースによっては一部有料になってたりしますが、月額1,000円くらいなので必要経費と割り切りましょう。
学習に行き詰まるようならスクールもあり
僕の場合はデイトラというスクール(Web制作コース)を利用しましたが、今でもこの選択は間違いなかったと思っています。


最初はできるだけお金を出さずに学習しようと、「学習方法を自分で探す→自己学習→学習方法を自分で探す→…」を繰り返してましたが、効率悪いと思ったからです。
特に、プログラムを書く手順やコツなどを学ぶのは、カリキュラムがしっかりしているスクールの方が学習効率が良いと思ったし、実際そうでした。
独学かスクールかで迷う場合は、「プログラミングスクール vs 独学どっちで学ぶべき?失敗しない学習手段とは」の記事が参考になります。
スクールを利用すると得られるメリット
現役エンジニアの人が培ったノウハウを覗き見できるのは一番大きかったです。
たとえば、ライブコーディング(プログラミングを書いている画面の動画)が見れるなら、説明が無くても画面を見つつエディタの使い方を見て盗めます。
また、どういった手順でプログラミングすれば効率的なのか、基本的な概念も教えてもらえたので、あとはそれを元に数をこなせば自然と上達していきます。
もしかすると自分でググったりすれば無料で学ぶことはできるかもしれませんが、そのググる時間をお金で買ったイメージですね。
あまりお金をかけたくないならハンズオン形式の技術書がおすすめ
ハンズオン形式とは、何かを作りながら学んでいくタイプの学習方法です。
僕も学習の為に何冊か本を買いましたが、文法の使い方などを網羅している本よりも、何かを作りながら学んだ方がどういう時にこの命令文が使われるのかがイメージしやすいので、身につきやすいと感じました。
たとえば下記のような本です。
基礎を無料サイトで学び、その後にハンズオン形式の本で何か作れば「プログラミングがどのように使われるのか」がイメージしやすくなって、理解も深まります。
手順③:ゼロからサービスを作ってみる
IT界隈でよく言われる話ですが、これが1番の勉強法。
とはいえ、まだプログラミングも覚えたてで、「これを作ってみたい!」というマインドになってないかもしれません。
もし分からないなら、学習の中で作った作品に他の機能を追加してみる、世の中にあるサービスに似たものを作るなどすれば取り組みやすいはず。
ちなみに僕の場合はWeb制作の学習を終えた後、自分のポートフォリオサイト(実績を載せる為のサイト)をゼロからデザイン・コーディングして、WordPressで使えるようにしました。
ちなみにデザインはA4用紙に手書きで書いたラフ画ですし、サイトのクオリティもそんなに高くありません。
それでも技術書に書いている手順通りに進めるのとは違い、ゼロから考えたものを実際に形にするのは大変だし、自分の実力不足を実感できてすごく勉強になりました。
自分でゼロからサービスを作ることは、勉強だけじゃなく転職活動でも制作物としてアピールできますし、やっていて損はありません。
スクールだと課題を出されてそれをゼロから作っていくカリキュラムもあるので、自分でゼロから作品を作るイメージが付きやすいかもしれませんね。
よくある質問:学習期間はどれくらいかかる?
使える時間や学び方、学ぶ言語によります。
ちなみにスクールなら、総学習時間を400時間前後で設定している印象。
僕も500~600時間以上はやったと思うので、おおむねそれくらいかと。
サラリーマンなら、平日2時間・休日6時間だとして、早い人だと4ヶ月半(400時間)くらいになる計算ですね。



プログラミングが楽しいと感じるなら、これくらいは無理なく達成できると思います。
プログラミング学習は大変だけど頑張れば人生が変わる


正直、プログラミングを身につけるのは結構大変です。
個人的には趣味と同じ感覚でプログラミング学習を楽しんでいたものの、上手くいかなかった次の日は気持ちがしんどくて、取り掛かるまで時間がかかったりしました。
ただそれを乗り越えてプログラミングスキルを身に付いた今は、38歳という年齢ながらITエンジニアとして転職できましたし、非常に満足した毎日を送れています。
- 状況に応じてリモートワークができる
- 業務が全て興味のあることばかり
- 社長が若いので考え方が柔軟
- 毎日IT系の情報が得られる環境
製造業歴が長かったのもあり、上記のようなIT業界の自由さにはすごく感動しています。
やる気さえあれば無料で始められますので、まずはやってみるのが大切。家にパソコンがあるなら、今すぐでも始められますので。
試しにやってみて、プログラミングを少しでも楽しく感じたなら、それを仕事にしても毎日楽しいはず。
仮にスクールで学習することしても、お金を無駄にすることもなく後悔はないでしょう。
世の中には「ITエンジニアは最悪」なんて意見もありますが、正直会社によるので、どんな職業にも言えることだったりします。
プログラミングを身につければ転職もしやすいですし、リモートワークもやりやすく、実力次第で年収も上げやすいので、他の職種と比べても恵まれています。
まずはやってみて、自分に合いそうと感じるなら踏ん張って身に付けるだけの価値があるスキルです。是非チャレンジしてみてください。