
製造業からIT業界へ転職はできるのかな?
IT業界へ転職するための手順や知っておくべきことを教えて下さい。
こういった疑問に、お答えします。
IT業界って、リモートワークや新しい社内の風土、実力次第で独立できたり、良いところが多くて憧れますよね。
僕自身、製造業を12年ほどやった後、独学でWeb制作を学び、フリーランスのマークアップエンジニアになった経緯があります。
こういった背景から、製造業勤務の方がIT業界へ転職する時の注意点や方法を、それぞれの業界の立場からお話していきます。僕自身の体験談や知人から聞いた話も添えていくので、IT業界に興味のある製造業勤務の方は是非参考にしてください。
製造業からIT業界へ転職する前の注意点


まずはIT業界のことを知っておきましょう。転職全般にいえることですが、転職先の基礎知識を入れておくことで転職理由などを考えやすくなりますし、勤務条件のミスマッチ防止にもなります。
IT業界の職種について
製造業と同じように、IT業界の職種も幅広く、主なものだけでも下記のようなものがあります。
- Webマーケティング
- Webライター
- Webデザイナー
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- Webサイト運用
また、実際の仕事内容は、Webサイト制作やアプリ制作、VR系やPCツール作成など多岐に渡ります。
選び方としては、品質管理や生産技術のような分析が好きならWebマーケティングが良いだろうし、現場作業などコツコツ系が好きならWebライターやプログラミングを使う職種が良いかもしれません。
転職後のミスマッチを防ぐためにも、「どの職種を選ぶのか?」は重要なポイントです。
IT業界は資格より実績が大切
IT業界では、基本的には未経験者でも資格は不要です。
なぜなら、業界全体として2年ほどで技術入れ替えが起こったりするので、資格なんて取っても速度的に間に合わないですので。
実際求人サイトを見れば分かりますが、資格必須の企業なんてほぼゼロで、スキルや経験、実務経験年数を条件にしているところばかりです。
たとえばプログラミングで転職するのであれば、自分で実際に掲示板やホームページを作ってそれを面接などでアピールしましょう。企業側からすると、あなたの実力が把握しやすいですし、「未経験だけど、自分で勉強してくれそうだし期待できそうだな」と安心材料になります。
このようにIT業界への転職では、資格よりも実績が大切です。
必要スキルは業種によって変わる
プログラマーであれば、どんなプログラミング言語を扱えるのかがスキルなりますし、Webマーケティングなら、自分で実際にサイト運営してアクセスが集められるとスキルの証明になります。
どんなスキルが必要なのかは、実際の求人を見てみるとイメージしやすいです。


上記はリクルートエージェントの求人検索結果ですが、必要な能力・経験にHTML5やCSS3、JavascriptやjQueryといったマークアップ言語やプログラミング言語が書いてあります。つまり、これらが必要スキルになるということ。
仕事内容を見ると、Webサイトの構築・運営支援となっているので、これらの言語を使ってWebサイトを作っておけば、未経験でも制作実績になります。
常に勉強が必要
正直、製造業では日々学びという感覚はあまりないと思いますが、技術の移り変わりが激しいIT業界では常に学びが大切です。
たとえば、Webマーケティングの業界では数年前の手法が全く使えないということも少なくありません。常に新しい技術を学びつつ業務をこなして行かないといけません。
逆に言うと、こういった最先端の技術に触れる機会の多い業界なので、やりがいがあると言えますし、頑張り次第で未経験者でも経験者に追いつきやすいということ。
日本国内で正社員なら、仕事ができないといってクビになることはほぼないですが、こういった点も知っておきましょう。
製造業からIT業界へ転職する前の疑問


転職前によくある質問は下記です。
- IT未経験での転職難易度は?
- 未経験でもついていける?
- 製造業での経験の活かし方は?
順番に答えていきます。
- IT未経験での転職難易度は?
-
意外と、未経験可のIT企業は多いです。
リクルートエージェントの求人検索結果 上記はリクルートエージェントの求人検索結果です。未経験OKなIT企業は6,500件以上あります。
年間休日120日以上やフレックス制度を導入している会社も多いので、条件としても悪くないところばかりですね。
ただ、やはり年齢は若い方が優遇されます。つまり、30代より20代が有利ということ。
周りの知人でも、30代未経験で転職経験のある人はいるので絶対に無理では無いものの、若者に比べると少し苦労するかもしれません。
- 未経験でもついていける?
-
実力主義であるIT業界とはいえ、最初は簡単な業務からなので問題ないです。
未経験であるのは企業も分かって採用しているので、長い目で人材育成するために簡単な業務から徐々にステップアップさせてくれる会社が多い。
ただ前述の通り、常に勉強が必要になるので経験者より努力は必要ですね。
- 製造業での経験の活かし方は?
-
全く畑違いの製造業ですが、同じものづくりをするという点では共通点もあります。
たとえば、不具合原因を発見するために使う、なぜなぜ分析です。
ある現象に対して、「なぜ?」を繰り返すことで真因を見つける方法ですね。
プログラミングなら、うまく表示されなかったり、原因不明のエラーになったりするのはつきもの。
問題に対して原因を深堀りできるスキルは、IT業界でも活躍するスキルです。
他にも、ある問題を解決したいとき、QC7つ道具を使えばスムーズに行くことが多いです。たとえば、特性要因図を使って、みんなの意見をまとめるなどですね。
製造業と同じようにサービスを作る時もトラブルはつきものなので、問題解決に対してのスキルは、IT業界でも活かすことが出来ます。
製造業からIT業界へ転職する方法


結論、気になった企業へ申し込めばOKです。
もちろん、自己PRや転職理由などを考える必要はありますが、転職エージェントと相談しつつ考えれば良いでしょう。
ただ未経験だと、IT業界専門の転職エージェントは紹介求人が無くてお断りされる可能性もあるので、総合転職エージェントと転職サイトを併用しつつ転職活動するのが最適解かと。
未経験からIT業界に行くなら下記のサイトがおすすめです。
IT業界に強い転職エージェント・転職サイト
- リクルートエージェント|転職支援実績No.1 ※最大手の総合転職エージェントなので、案件が豊富。まずはここに登録しておきましょう。
- パソナキャリア|顧客満足度第一位 ※IT分野に力を入れている転職エージェント。総合系の強みを活かして、様々な角度からアドバイスしてもらえます。
リクナビNEXT|求人、転職に関する情報満載 ※定番の大手転職サイト。求人数が圧倒的に多いので、転職エージェントと一緒に利用するのがおすすめ。
転職エージェントなら、転職のプロに未経験からIT業界へキャリアチェンジする方法を直接アドバイスしてもらえます。
それに加えて、大手転職サイトも一緒に使うといいです。どのサイトも無料で利用できるので、使わない手はないですね。
いきなり高望みはしないこと
とはいえ、年収が下がる覚悟は必要だと思います。
未経験OKな企業とはいえ、経験者がいればそちらが優先されます。雇う側からすると、同じ給料を払うなら、未経験者より経験者を雇いますよね。
あなたはその業界で経験もスキルもありません。もちろん、将来的な収入は上がるはずですが、最初のうちは収入が減ること前提で転職活動してください。
基本ですが、面接対策はしよう
当たり前の事実ですが、面接対策も大切です。特に未経験の場合、自己PRや志望動機などどう書くか悩むことも多いはず。
学生の就活でも同じですが、内定を量産していた人はもれなく面接対策をしていました。具体的には、転職活動に関する本を少なくとも2~3冊は読んでおくべきですね。
転職エージェントを使えば履歴書から職務経歴書の書き方まで相談できますが、全てを丸投げはまずいです。あくまで面接を受けるのは自分なので、必ずボロがでます。
書店や図書館に行って、良さげな本を選びましょう。
製造業からのIT業界への転職は不可能ではない


というわけで、この記事のまとめです。
- 転職前にIT業界のことを知っておこう
- IT業界は技術のサイクルが早い業界です
- 常に勉強が必要になる業界です
- 未経験OKの求人数は意外と多い
- 転職エージェントと相談しつつ転職活動しよう
僕の周りの知人もそうですが、製造業からIT業界を目指す人は少なくありません。やはり、これから伸びることは明らかな業界なので、このまま製造業で働き続けるのが不安な人も多いんだと思います。
とはいえ、思っているだけでは何もはじまらないので、無料で使える転職エージェントの力を借りつつ、ぜひIT業界への転職にチャレンジしてみてください。
IT業界に強い転職エージェント・転職サイト
- リクルートエージェント|転職支援実績No.1 ※最大手の総合転職エージェントなので、案件が豊富。まずはここに登録しておきましょう。
- パソナキャリア|顧客満足度第一位 ※IT分野に力を入れている転職エージェント。総合系の強みを活かして、様々な角度からアドバイスしてもらえます。
リクナビNEXT|求人、転職に関する情報満載 ※定番の大手転職サイト。求人数が圧倒的に多いので、転職エージェントと一緒に利用するのがおすすめ。
「転職エージェントってなに?」って方は、『【失敗談あり】転職エージェントを使ってみた感想と体験談を話します』で紹介していますので、合わせてご覧ください。