有名なネット銀行といえば楽天銀行と住信SBIネット銀行口座がありますが、初心者はどちらを使えば良いのか気になりますよね。
ボクは用途によって使い分けているのですが、口座の管理が面倒なのでできれば1つに絞りたいと思い、両者を徹底的に調べてみることにしました。
そこで分かったことを、シェアさせて頂きます。
- 楽天銀行と住信SBIネット銀行の違いは?
- 初めての場合は楽天銀行と住信SBIネット銀行どっちを使えば良い?
- 口座開設したら用意しておくと良いものは?
こういった疑問にお答えします。
ボクはネット銀行をほぼメインで使い始めて5年以上になりますので、使用感も含めて解説していきますね。
楽天銀行と住信SBIネット銀行、どっちが良いのか
ATMや振込みの利用が月に1~2回程度なら、楽天銀行をおすすめします。
口座に10万円以上あれば月1回はATM・振込手数料が無料になりますし、ポイント還元でかなりお得になるからです。
逆にATMや振り込みを月にたくさん利用するなら、住信SBIネット銀行の方が良いですね。
両者の大きな違いは手数料の無料回数とポイント面なので、詳しく見ていきます。
楽天銀行と住信SBIネット銀行のATM・振込手数料の違い
ネット銀行を使う大きな目的として、ATMや振り込み手数料が無料になる点だと思いますが、どちらも条件を満たすと無料になります。
基本的には月末の預金残高によってランクが決まり、ひと月の無料回数が決まるのですが、住信SBIネット銀行の方が少し有利です。
比較しやすいように、表にしてまとめました。
【楽天銀行】(ハッピープログラムエントリー後)
ランク | 条件 | ATM無料回数 | 振込無料回数 |
ベーシック | エントリー | ゼロ | ゼロ |
アドバンスト | 残高10万円以上 | 1回/月 | 1回/月 |
プレミアム | 残高50万円以上 | 2回/月 | 2回/月 |
VIP | 残高100万円以上 | 5回/月 | 3回/月 |
スーパーVIP | 残高300万円以上 | 7回/月 | 3回/月 |
【住信SBIネット銀行】
ランク | 条件 | ATM無料回数 | 振込無料回数 |
1 | 無条件 | 2回/月 | 1回/月 |
2 | 残高30万円以上or30歳未満 | 5回/月 | 3回/月 |
3 | 残高300万円以上 | 7回/月 | 7回/月 |
4 | 残高500万円以上 | 15回/月 | 15回/月 |
たとえば10万円しか残高が無い場合、楽天銀行は月1回ずつしか手数料無料になりませんが、住信SBIネット銀行ではATMが2回、振込は1回無料になります。
しかも、住信SBIネット銀行なら30歳未満であれば無条件でランク2です。
こういったことから、ATMや振り込みをたくさん使う方にとっては住信SBIネット銀行の方が良いということになりますね。
ただ、キャッシュレス生活を意識しているとあまりATMは利用しないという事実もあります。
実際ボクは、半年以上ATMを利用していません。
キャッシュレス生活に不安のある方は、『キャッシュレス決済反対派の方へ!現金嫌いのボクが解決策を提案します』を参考にしてください。
ポイント面で有利な楽天銀行
楽天銀行では、次のようなことで楽天ポイントが貯まりやすい仕組みがあります。
- 楽天カード連携で楽天市場利用時に+1%還元
- 楽天証券で投資信託をクレカで買える(月の上限5万円まで)
楽天カードの引き落とし先を楽天銀行にしておくと、いつでも楽天市場で+1%還元になるのは嬉しいですね。
ボクはタオルや家具などの生活雑貨は楽天市場のニトリで買うことが多いのですが、金額が大きくなるのでお得感が高いです。
また、投資をする時は、利便性の高さから楽天証券を使うことになると思います。
楽天証券では投資信託をクレカで買えるので、購入するたびに1%ポイント還元されます。
言い換えると、年利1%を受け取っているのと同じことですね。
もちろん、NISA枠にも対応しています。
ちなみにボクはSBI証券でNISA口座を作ってしまったので、ゆくゆくは楽天証券に移行しようと検討中です。
住信SBIネット銀行にもポイントシステムはあるものの、楽天銀行と比べるとかなり見劣りしますね。
ATMや振り込みをそれほど利用しないのなら、ポイント還元が優秀な楽天銀行がオススメです。
証券で買える銘柄数などには違いはない
もし資産運用で投資信託や株を買う場合は住信SBIネット銀行ならSBI証券、楽天銀行なら楽天証券を使うことになると思います。
資金の移動がしやすかったり、普通預金の金利が上がったりといったメリットがあるからですね。
そこで気になるのが購入できる銘柄の種類ですが、総数はどちらも2,600以上あって違いはほぼありませんでした。
さらに、つみたてNISA枠で買える銘柄数なら全く同じで、管理手数料(信託報酬)が安くてコスパの良い銘柄も、同じものが買えます。
楽天証券の検索結果画面
SBI証券の検索結果画面
資産運用の面では、どちらの証券会社でも不便を感じることはないでしょう。
楽天銀行と住信SBIネット銀行の両方を使っている理由
冒頭でもお伝えした通り、ボクは楽天銀行と住信SBIネット銀行の両方を利用しています。
「楽天銀行をおすすめしているのになぜ?」と疑問に感じるかもしれないので、少し触れていきます。
住信SBIネット銀行を使い慣れているから
初めて本格的に使うようになったネット銀行が住信SBIネット銀行だったので、そのまま今も使い続けています。
正確な時期は忘れましたが、最低でも5年以上は住信SBIネット銀行を愛用しています。
これだけ同じものを使っていると、画面操作の若干の違いで戸惑うこともしばしば。
しかし、楽天銀行が使いにくいというわけではなく、初めて利用するのならあまり気にしなくてOKですね。
ウェルスナビでクイック入金が使える
ウェルスナビとは、自動で資産運用してくれるロボアドバイザーというサービスの1つです。
その口座に振り込むときに便利なクイック入金という方法があり、この機能が住信SBIネット銀行しか対応していません。
ボクはウィルスナビを利用しているので、クイック入金をするために住信SBIネット銀行を利用しているわけです。
つみたてNISA口座をSBI証券口座で開設したから
以前から住信SBIネット銀行を利用していたこともあり、つみたてNISA口座をSBI証券で開設しました。
そのため、SBI証券と相性の良い住信SBIネット銀行を利用しています。
使用感に不便はないものの、やはりクレカで投資信託を購入できる楽天証券と比べると損をしている感じはしますね。
なので、これからNISAを始めるなら楽天証券が良いですし、結果として楽天銀行をおすすめする形になります。
ネット銀行口座を開設したら用意するべきもの
ネット銀行を開設したら、より快適に利用するために用意するべきものをご紹介します。
楽天銀行or住信SBIネット銀行のスマホアプリ
口座開設した銀行のスマホアプリは、必ずインストールしておきましょう。
操作はパソコンでもできますが、アプリがあるとなお便利です。
特に起動時はIDやパスワードの入力不要で、スマホの指紋認証だけで起動させることができるのでスムーズですよ。
他にも、外出先で気軽に残高確認したり他行振込をしたりといった使い方ができます。
家計簿アプリ:お金の管理の為に
銀行残高はスマホアプリで管理できるものの、資産運用のために証券口座を開設するかもしれませんし、地方銀行を利用することもあるかと思います。
そんな時、自分の資産がどれだけあるのかを一括で把握するのに便利なのが、無料の家計簿アプリです。
有名なものではマネーフォワードやマネーツリーがありますが、ボクは使い勝手や画面の見やすさからマネーフォワードを利用しています。
マネーフォワードの収支画面
こんな感じで、1ヵ月の収支が大まかなカテゴリ別で分かります。
しかも、キャッシュレス決済分は自動で更新されるので入力忘れもありません。
ネット銀行を使うとお金の管理が心配と思うかもしれませんが、家計簿アプリを使うと月々の収支がひとめで分かるのでとても便利ですよ。
楽天銀行なら楽天カードを発行
前述しましたが、楽天銀行口座からの引き落としを楽天カードにすると楽天市場でのお買い物で+1%ポイント還元されます。
それだけでなく、楽天カードは下記の面で優れています。
- 年会費無料
- 還元率1%
- ポイントの汎用性が高い
年会費無料のクレジットカードの平均還元率は0.5%と言われているので、その2倍になる1%と高還元率なカード。
しかも、還元されたポイントは買い物だけでなくガソリンスタンドなどの色々なサービスで使えるので、期間限定ポイントでも失効する心配はほぼありません。
住信SBIネット銀行ではミライノカードというクレカを発行していますが、下表のように年会費の面で少し残念な印象。
カード | 年会費 | 還元率 |
楽天カード | 無料 | 1.0% |
ミライノカード | 初年度無料 次年度以降900円 (年10万円以上で無料) |
1.0% (スマプロポイント交換時) |
仮に住信SBIネット銀行口座を開設する場合でも、クレジットカードは利便性の高い楽天カードで問題ないですね。
通常使いなら楽天銀行がおすすめ
ATMや振り込みを月2回程度などあまり利用しないのであれば、楽天銀行の方がポイント面でかなりお得です。
ボクも今回比較して分かってきたので、徐々にメインバンクを楽天銀行に以降していこうと思っています。
口座開設は無料なので両方開設しても損はありませんが、初心者があまり複数の口座を持つと管理も大変だと思います。
もし両方を使うなら、メインを楽天銀行にして振込などのサブ用に住信SBIネット銀行を使うのが個人的にはおすすめです。
是非今回の記事を参考にしていただき、便利なネット銀行ライフを送ってください。