30代でITエンジニアに転職するメリットとデメリット【転職する方法】

「30代でIT業界に転職したいけど、メリットやデメリットが気になる。可能なら転職したいので、転職方法も教えてほしいです。」

こういった疑問にお答えします。

僕は新卒からずっと製造業や電気工事業界で働いていて、37歳の時にITエンジニアに転職しました。

こういった背景から、30代でITエンジニアになるメリットやデメリット、転職方法を解説します。

この記事を読むことで、IT業界未経験でもITエンジニアについて理解できるようになり、転職方法がクリアになります。

目次

30代でITエンジニアに転職するメリットとデメリット

メリットとデメリットは下記になります。

メリット

メリット

  • 海外でも通用するスキルが身につく
  • スキル・経験を積めば年収を上げやすい
  • 転職回数が多さが不利にならない
  • 柔軟な働き方がしやすい業界
  • 様々な業界・分野に携われる機会がある

デメリット

  • 勉強が必要になる
  • 身体が不調になりがち
  • 短納期に追われる

    それぞれ詳しく解説していきます。

    メリット①:海外でも通用するスキルが身につく

    プログラミングは、日本人だろうがアメリカ人だろうが誰が書いても同じように動くので。

    1度覚えてしまえばどこでも通用するスキルになるので、会社で磨いたスキルを他社でも活かしやすくコスパが良いです。

    例えば僕の場合、Web制作のコーディングから1年半ほどブランクがあった時も、最初は1~2週間くらい部分的に忘れていたものの、その後は問題なく業務をこなせるようになりました。

    「どこでも通用する」という利点を利用すれば、物価の安い地方で生活しつつ給与の高い都会の仕事をすることも可能。

    たとえ30代から転職してもこういった働き方は可能なので、夢のある職種ですね。

    メリット②:スキル・経験を積めば年収を上げやすい

    美容院で、お店に行くというよりは「〇〇さんに切ってもらいに行く」感じになるのと同じです。

    ITエンジニアになって「アプリやサイトを作れるスキル」を身に付けると、会社に頼らずとも個人で仕事を受注することもできます。

    僕もプログラミング学習を3ヶ月した後に企業の仕事を個人で請けたことがあるので、めちゃくちゃ高いスキルが必要かと言われるとそうでもありません。

    こういった事情から副業もしやすく、そのまま独立したり他社に転職して年収を上げやすかったりします。

    美容師免許のように国家資格も必要無いので、30代からでも勉強して実力を証明できれば誰でもなれます。

    比較的独立しやすい環境が整っている

    IT業界ではエンジニア不足が加速している影響もあり、企業とフリーランスエンジニアを仲介するフリーランスエージェントというサービスがあります。

    登録すると営業はフリーランスエージェントがしてくれるので、めちゃくちゃ簡単にフリーランスとして独立可能。

    僕もこの方法で業界3年足らずでフリーランスになり、会社員時代よりも年収が1.6倍になりました。

    ITエンジニア不足で仕事が無くなる心配もほぼゼロ

    経済産業省:IT人材育成の状況等について
    経済産業省:IT人材育成の状況等について

    上記は経済産業省が出した2030年までのエンジニア不足の予想で、最低でも41万人不足するとされています。

    つまり、「仕事はある」のに「仕事をできる人がいない」状況なので、仕事が無くなる心配も無く報酬へも還元されやすいです。

    メリット③:転職回数が多さが不利にならない

    IT業界では転職することでスキルアップや年収を上げる文化が割りと根付いているので、転職回数が多いことが面接で不利になることはほとんどありません。

    僕は37歳で転職回数が5回くらいありましたが、面接などでそのことについて聞かれることは全くありませんでした。

    それよりも、「どんな業務をしてきたか」「どんなスキルがあるのか」など聞かれるので、実際に制作したモノを見せて説明することがほとんどです。

    過去の僕と同じように、「転職回数の多さ」や「職歴の空白期間」をコンプレックスに感じている場合、ITエンジニアになれば気にならなくなりますよ。

    メリット④:柔軟な働き方がしやすい業界

    私服出社やリモートワークなど会社員でもフリーランスのような自由さのある働き方ができます。

    通勤時間や満員電車を気にすること無く仕事ができるのはホントにありがたいですね。

    実際に求人検索すると分かりますが、会社に子供を連れてもOKだったり昼寝休憩可だったり、ユニークな制度を取り入れている会社が多いです。

    わざわざ独立しなくても、会社・場所に縛られない働き方ができるのが魅力ですね。

    メリット⑤:様々な業界・分野に携われる機会がある

    様々な業界でIT化が進んでいるように、ITは業界というより便利ツールに近いです。

    例えばWebサイトを作る仕事でも、大学などの教育機関だったり、一般企業だったり様々な分野に携われます。

    サイトに掲載するコンテンツや記事も分野毎に違うので、仕事をしていても飽きずに楽しめます。

    30代にもなると物事に対して目新しさも無くなってきがちですが、たくさんの業界に携われるので割りと新鮮な気持ちで仕事ができます。

    デメリット①:勉強が必要になる

    未経験者ならプログラミング学習に最低500時間必要とも言われています。ちなみに僕の場合、多分700~800時間ぐらいしたかと思います。

    これは就職してからも続き、毎日ってわけじゃないですが情報のキャッチアップは必要。

    例えば、業務で知らなかった技術を見つけた時、家で調べたり学習したり。

    IT業界は技術の進歩が早いので、常に自分の業務に関係する内容は勉強しないといけません。

    未経験者でも経験者に追いつきやすい

    経験者でも常に新しいことを勉強しないといけないということは、最初から新しいことを学習できる未経験でも経験者に追いつきやすいということです。

    例えば「float」と呼ばれるCSS言語の命令文(プロパティ)は2015年くらいまでは使われてたようですが、今ではほとんど使われず代わりに「flex」が使われています。

    つまり、どんなベテランエンジニアでも初学者が学ぶのと同じ技術を覚え直さないといけません。

    こういったことが色んな場面で起こっているので、初学者でも経験者に追いつきやすい状況にあるということです。

    デメリット②:身体が不調になりがち

    デスクワークが多いので、特に目と腰が疲れやすくなります。

    僕は高校生の時に腰を痛めていたので、腰痛が再発してひどい時だと1時間座り続けると痛くて座ってられないという状況が続きました。

    あと、リモートワークをするようになると家に引きこもっている時間がほとんどになるので、体力も無くなるし風邪もひきやすくなります。

    なので僕はリモートワークでも毎朝20分くらいは散歩やジョギングするようにして最低限の運動をするようにしていました。

    デスクワークで運動不足な生活習慣は、思っている以上に身体に不調が出るので注意しないといけません。

    デメリット③:短納期に追われる

    ITエンジニアに限ったことではありませんが、短納期の案件を担当した場合、毎日残業してでもこなさないといけません。

    ではどれくらい残業しないといけないかというと正直会社によるんですが、せいぜい1〜2時間程度

    たまに終電近くまで残るのが当たり前になっている会社もあるようですが、そういった会社は即辞めて転職した方がいいですね。

    ちなみに2000年代はブラック企業が多く、泊まり込みで働く会社もあったようですが、昨今はエンジニア不足や働き方改革の影響でかなり改善されています。

    僕は10年くらい前まで残業が月100時間を超えていたと言われる企業で働いた経験がありますが、今では皆さんほぼ定時に帰られています。業界的に改善されているようですね。

    30代でもITエンジニアに転職する方法

    実際に僕も行った方法は下記です。

    • ①:プログラミング学習する
    • ②:基礎学習を元に実績を作る
    • ③:転職サイトで転職活動する

    それぞれ詳しく解説します。

    プログラミング学習する

    勉強方法は本かネットがありますが、断然ネットがおすすめです。

    たまに本だとコードが間違っていたりバージョンが古くて動かないこともあるので。

    ほぼ無料で学習するなら、プロゲートドットインストールで基礎学習ができます。

    ただ正直これだけだと実務をこなせるスキルを身に付けるのは難しいです。

    プログラミングは「課題に対してどう解決するか」や「ツールやライブラリを使いこなして効率的に業務を行う」ことが大切ですので。

    特に何かと忙しい30代なら学習時間の短縮の為にもプログラミングスクールを利用した方が無難です。

    基礎学習を元に実績を作る

    ITエンジニアが実力を証明するには実際に作ったものを見せるのが1番で、逆にこれがないと未経験で転職するのはほぼ不可能だと思っていいです。

    WebアプリやWebサイトなど、作ったものを面接時に見せられるように、サーバーにアップロードして公開しておきましょう。

    書いたコードが見せられるように、GitHubに上げておくのも忘れずに。

    実案件を受ければ未経験ではなくなる

    ランサーズクラウドワークスなどで案件を受けて納品すれば未経験では無くなります。

    勉強していきなりは心理的にハードルは高いと思いますが、自信があるならチャレンジしてみて下さい。

    ちなみに僕はプログラミングスクールで3ヶ月学習した後、Web制作企業の案件を受注したこともあるので、未経験者で実案件を請けるのは全く不可能ではありません。

    転職サイトで転職活動する

    まずは転職サイトや転職エージェントに登録して求人検索してください。未経験でも数をこなせばIT転職できます。

    また、可能なら東京周辺に引っ越したほうがいいですね。

    地方でもIT企業はあるんですが、東京の方が圧倒的に数が多いのでその分応募できる数も多くなってより良い会社に転職できる可能性が上がるからです。

    ちなみに僕は地元を離れるのが難しかったので、通える範囲内でたしか20社くらい応募しました。

    30代でITエンジニアに転職するのはメリットしかない

    30代で異業界に転職するならITエンジニアはどこでも通用する汎用的なスキルが身に付く上、年収も上げやすいので間違いないです。

    実際に僕も37歳未経験で転職し、たった年で年収を1.8倍近く上げることができましたので。

    30代で、年収や業務で「くすぶっているなぁ」と感じているならITエンジニア一択だと思います。

    エンジニア不足は今後も加速してこれからも希少性が増していくので年収も上げやすく、どの企業でも通用するスキルが身につくので人生の安定にも繋がりますよ。

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