飲食業から製造業へ転職は可能です【強みの見つけ方と具体的な手順】

飲食業から製造業へ転職って、できるんだろうか。
志望動機とかどうやって書いたらいいんだろう。
そもそも未経験で雇ってもらえるのか、心配です。

こういった疑問に、お答えします。

この記事を書いている僕は、製造業で働いた経験が12年ほど。現場作業から監督職まで幅広く経験しました。

飲食業はバイトでしかやったことがないので、逆に言うと、客観的に見た強みがいくつも挙げられます。

こういった背景から、志望動機や自己PRの作り方、飲食業から製造業へ転職する手順などについて解説していきます。

目次

飲食業から製造業へ転職は可能です

なぜなら、下記のように飲食業と製造業は大まかな仕事内容が似ているから。

  • 飲食業:安全作業で美味しい食事を効率よく作ってお客様に提供する
  • 製造業:安全作業で高品質な製品を効率よく作って客先へ納品する

上記の通りで、かなり似かよっています。未経験でも、アピールの仕方によっては有利になる経験も多いはず。

飲食業経験が活かせるスキル

製造業へ活かせるスキルや経験は、下記のようなもの。

  • KY(危険予知)の知識や経験
  • ISO9001の知識や経験
  • レシピ(手順書・要領書)の作成経験
  • 現場作業場の改善経験
  • 在庫管理の知識や経験

製造業は現場作業から監督職まで幅広いですが、上記はすべての職種で大切になる能力です。

志望動機・自己PRの書き方

人によって転職理由や強みは違ってくるので、一概にこれが1番という志望動機や自己PRは作れません。

そこで、志望動機と自己PRのテンプレは『【簡単】製造業に転職する為の『志望動機』『自己PR』のテンプレ』の記事で解説していますのでこちらをご覧ください。

飲食経験が活きるスキルを把握しつつ、テンプレに沿って作ってみてください。

飲食業から製造業へ転職すると起きる変化

休み・働き方・労働環境に分けて、解説します。

休み

休日は土日休みの会社が多く、なかには祝日も休みの場合があります。

年間休日は、従業員数が50~200人くらいの中小企業でも120日以上あることも珍しくないです。年間休日が100日以下もあり得る飲食業と比べると、プライベートを充実させやすいかと。

特に、大手企業(自動車ならトヨタなど)が取引先の場合は、客先に合わせて休日を組むことがほとんどなので、盆正月などの長期連休も多くなる傾向にあります。

ちなみに労働中の休憩は、午前・午後に10分と、お昼休憩40分などのケースが多く、休憩が取れないことはまずないでしょう。

働き方

作るものが食事から製品に変わるだけで、ざっくりした大枠は同じだと思います。

違う点といえば、各工程ごとに担当部署が分かれているところ。

  • 現場作業員:製造現場で製品を作る
  • 生産管理:材料や完成品の管理や製造工程を組む
  • 生産技術:製品を効率よく作るための改善業務
  • 品質管理:品質を保つために製造工程を管理する
  • 品質保証:客先・外注先との品質関係の窓口担当
  • 企画・設計:新製品の企画や設計を担当

細かく挙げればまだありますが、大きくは上記のようなイメージ。中小企業だと、品質保証が品質管理も担当するなど担当が複数になっていることもあります。

各工程ごとに分かれているので、飲食業と比べると一点集中で業務がやりやすいでしょう。

労働環境

作る製品によって、かなり違います。

金属を加工する現場なら、油の臭いが充満してますし、お菓子の製造現場なら甘ったるい臭いが充満しています。現場の空調設備も、冷暖房完備のところもあれば、夏場だけ簡易的なスポットクーラーを使うだけのところもあります。

これは会社によるので、面接時に実際の現場を見学させてもらってください。

自分に向いているか気になる方へ

そもそも、「自分に向いているのかな?」と、心配になる人もいると思います。

個人的な意見としては、飲食業の仕事に耐えられるなら、すべての人が向いているかと。理由は前述のとおり、仕事内容が似ているからです。

メリットとデメリットも含めてもっと詳しく知りたい人は、『【経験談】製造業のメリットとデメリットとは【向いてる人の特徴】』の記事をご覧ください。

飲食業から製造業へ転職する具体的な手順

結論、いきなり申し込めばOKです。

転職サイトとしては、大手のリクナビNEXTで検索すれば問題ありません。

もし地元から通える範囲で探すなら、ハローワークの方が求人数は多いでしょう。

また、20代など比較的若い場合は未経験でも大歓迎の企業も多いので、転職エージェントを利用して担当エージェントに現状の不満改善や転職先の希望などを相談してみてください。

30代以上で未経験だと「紹介できる案件がありません」とお断りされるケースもありますが、無料なのでダメ元で申し込んで自分の市場価値を確認するのもアリです。

そもそも、「転職エージェントってなに?」という方は、使い方など下記の記事が参考になります。

一般的な転職サイトやハローワークより労働条件が良く年収が高い求人が多いので、利用できるなら転職エージェントを優先してください。

また、飲食業から製造業へ転職で前もって知っておくといいことをご紹介していきます。

製造業で最も重要なことは安全

飲食業も同じだと思いますが、製造業で最も大切なのは安全作業です。場合によっては、命を落とすことになる危険な作業もあるからです。

僕の肌感ですが、安全対策がしっかり出来ていない会社は、サービス残業をさせるなどブラック気質な会社が多い。

労働災害が頻発しているような会社は、自分の身を守るためにも、分かった時点で辞退してもいいくらいです。

仕事はほとんど体系化されています

飲食業でいうレシピのように、製造業では各作業に手順書や要領書が必ずあります。

これは、作る人が変わっても安全かつ高品質な製品が効率良く作れるようにするためです。監督職でもいえることで、要領書は無いものの、各業務ごとにやることはおおよそ決まっています。

こういったことがあるので、未経験でも安心して転職しやすいですね。

事前の資格取得は基本的には不要です

なぜなら、どんな職種に就くかわからないし、前もって取得しても無駄になるかもしれないので。

資格勉強よりも、転職活動に時間を使った方が効率的ですね。仮に資格が必要な仕事に就いたとしても、会社負担で資格を取らせてもらえることが多いです。

もし取るとしたら、多くの職種に通用するQC(品質管理)検定でしょう。品質に関する資格なので、飲食業でも活用してる人もいるかもしれないですね。

できれば3級(合格率約50%)、せめて4級(合格率約80%)くらいはテキストで勉強しておくだけでも知識が役に立ちます。

まとめ:飲食業から製造業へ転職するために

今回の記事をまとめます。

  • 飲食業から製造業への転職は可能
  • 飲食業と製造業の仕事内容は似ている
  • 飲食業経験が活かせるスキルは多い
  • 製造業は休みが多く仕事は分担されてる
  • 転職活動はいきなり申し込めばOK

上記のとおり。

前から思っていましたが、改めて考えをまとめると、飲食業と製造業のスキルは横展開できるものが多く、相性がいいですね。

製造業未経験でも、自分の強みを適切にアピールできれば、経験者と同じくらい即戦力になり得るはず。

ぜひチャレンジしてみてください。

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