接客業から製造業へ転職すると改善される不満や活かせるスキルとは

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接客業から製造業へ転職を考えています。今の仕事は精神的・体力的にかなりしんどいですが、製造業でも同じ感じですかね?もし転職するとしたら、どういう手順で転職活動すればいいのか、教えて下さい。

こういった疑問に、お答えします。

接客業のお仕事って、大変ですよね。僕は学生時代にバイトでしか経験がないですが、社員さんはお客さんのクレーム対応だったり、忙しい時は10連勤くらい平気でやってたりホント大変だろうなと感じていました。

僕自身も接客業が苦手で、コンビニバイトで「お弁当温めますか?」→「うん」と、タメ口をお客さんから言われるだけで、毎回イラッとするくらい向いていない性格です。

そんな僕は製造業歴が12年以上ありますが、接客業特有のストレスはほぼ無かったです。個人的には、接客業で苦しんでいる人には製造業は最適な職業かと思っています。

この記事では、接客業をしている人へ、製造業に転職するとどんな変化があるのか、転職活動のコツなどをお話していきます。

目次

接客業から製造業へ転職すると改善される不満とは

Biz Hitsより引用

上記は、接客業から異職種に転職した理由を500人に聞いたアンケート結果です。

転職理由のトップ5について、製造業へ転職した時にこれらの不満は本当に改善できるのかどうか、解説していきます。

転職理由1位:接客のストレス

接客のストレスからは、間違いなく解放されます。なぜなら、一般消費者と関わることは、製造業で働いていたらどの職種でもほぼ100%ないので。

もちろんビジネスである以上、顧客はいるものの、それはあくまで同業者や商社といった企業相手です。

一般消費者にするような、ずっとニコニコ顔で対応する必要は一切ないです。(してたら逆に違和感がある)

お互い敬語で話しますし、クレーム対応で客先へ出向いた時でも一方的に怒鳴られるなど、クレーマーのような態度をされることもありません。

接客のストレスに悩んでいる接客業の人なら、製造業への転職はアリだと断言できます。

転職理由2位:勤務日時への不満

勤務時間と休日とに、切り分けていきます。

接客業と製造業の勤務時間の違い

接客業では、拘束時間の長さや不規則な勤務体制に不満をもつ人が多いと思いますが、これは正直、製造業でも会社や職種によってそうなる可能性はあります。

拘束時間だと、生産が追いつかなかったり、常に客先クレームが絶えない会社だと、現場作業員はもちろん、他の部署もいつもバタバタしていることがあります。

ただそれは一部の会社で、大体は年末などの忙しい時期に残業が多くなったり、客先への緊急対応で帰るのが遅くなる日が突発的に起きるといった感じです。

勤務体制では、現場作業者だと交代勤務で夜勤がある会社も多いので、昼夜が逆転するなど生活リズムが崩れる人もいるかと思います。

これが心配な場合は、そもそも夜勤のない会社を選ぶか、現場作業員以外の、交代勤務がない職種を選べばOKです。

接客業と製造業の休日の違い

年間休日は、ほぼ間違いなく接客業よりも多くなるはず。

社員数50人以下の小規模な企業でさえ、年間休日数120日以上という会社も珍しくないので。

その場合、土日休みの完全週休二日制で、ゴールデンウィークやお盆、正月といった長期連休時期にまとまって休みになっているケースが多いです。(祝日も休みになってる会社もある)

有給休暇も取りやすいので、平日休んで友達と遊びに行ったり、子どもの授業参観に行ったり、プライベートも充実させやすいですね。

転職理由3位:他職種に挑戦したい

製造業のお仕事は、元接客業の人と相性がいいです。

現場作業員なら、基本立ちっぱなしで作業するので、接客業と仕事スタイルが似ています。

直接製造しない、品質保証・管理や生産技術、生産管理といった部署(間接部門)でも、外部の会社や社内の他部署など、ある程度のコミュニケーションは取らないといけません。

立ち仕事に慣れていて、かつ対人スキルも高い接客業の人だったら、製造業のお仕事にも、すぐに対応できるんじゃないかと思います。

転職理由4位:体力的につらい

製造業も体力的につらいイメージがあると思いますが、その多くは現場作業員です。職種を選べば、そうとも限りません。

たとえば、品質保証・管理や生産技術、生産管理といった直接生産に関わらない部署ならデスクワークが多いです。現場作業員と同じ製造部で、係長以上の役職が就いている人も同じですね。

多くても、立ち仕事とデスクワークの割合は半分くらいです。

僕は品質管理として夜勤をしていた時期がありますが、常に動き回ったり立ち仕事をするわけじゃなかったので、眠気はあったものの体力的には現場作業員と比べると全然マシでした

もし体力的な不満を持っている場合は、夜勤や立ち仕事がない会社か、現場作業員以外の部署へ転職しないと改善されないと思うので、注意してください。

転職理由5位:収入アップ

本人のスキルや年齢によるものが大きいので、一概には言えないですね。ちなみに、厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によると、各業界の平均年収は下記の通り。

業種平均年収(万円)
金融業・保険業479.2
教育・学習支援業429.4
学術研究・専門・技術サービス業420.9
情報通信業405.0
医療・福祉354.5
卸売業・小売業346.1
建設業345.5
製造業321.8
生活関連サービス業・娯楽業300.7
運輸業・郵便業285.3
その他のサービス業283.5
宿泊業,飲食サービス業278.2

製造業も決して高くないですが、一般的なサービス業はそれよりもっと低いですね。

年収についての補足

単純に年収アップだけで考えると、金融業や保険業、教育系の業界が良さそうですが、求人票を見る時は年間休日数にも注目するべきです。

なぜなら、いくら年収が高くても年間休日数が少ない場合、年間休日数が多い会社で残業や休日出勤するのと結局同じになることもあるので。

あと、製造業で働く友人は、30代後半で上記の平均年収の倍以上もらってたりします。(ある製品で国内トップシェアの会社)

なので、業界の平均年収をみるものいいですが、その会社の規模や業績によっても年収は大きく変わるので、そういったことも考慮してみてください。

製造業が自分に向いているか気になる方へ

前述のとおり、接客業をこなせている人なら、製造業の仕事内容も問題なくできるはず。

むしろ、接客のストレスなど接客業特有の不満が解消されることが多いので、そういった人にはおすすめです。

もっと詳しく知りたい方は、『【経験談】製造業のメリットとデメリットとは【向いてる人の特徴】』の記事で、製造業で働くメリットとデメリットと合わせて解説しているので、ご覧ください。

接客業経験が活かせるスキル

製造業に活かせるスキルとしては、下記のようなものがあります。

  • 長時間の立ち仕事もできる体力
  • 接客で培った細かな対応力
  • 材料の仕入れや在庫品管理能力
  • 職場改善で効率アップさせた実績
  • 接客マニュアルなどの作成経験

体力面や細かな対応力などはもちろん、在庫管理の能力や職場を改善して作業効率を上げたという数値で見える実績がある人は、製造業でも重宝されるはず。

あと製造業は、誰が作っても同じ品質を保てるよう、作業手順書や作業手順書を作ります。

なので、マニュアル作りなど、作業を知らない人へ文章や図で伝える能力や経験も十分に活かせる能力です。

志望動機・自己PRの書き方

志望動機や自己PRの方法は、人によって転職理由や強みが違うので一概には言えないですが、「自分の強みをどのように相手に伝え、それによってどんな価値をその会社に与えられるか」を考えればいいです。

志望動機のテンプレ

  • ①企業の価値観・強みを探す
  • ②そこに共感を示す
  • ③挑戦したいことを表明する

自己PRのテンプレ

  • ①自分の強みを述べる
  • ②強みの根拠はなにか
  • ③自分がどんな価値を生むのか

テンプレとしては、上記の通り。

例文も合わせて詳しく知りたい人は、『【簡単】製造業に転職する為の『志望動機』『自己PR』のテンプレ』で詳しく解説しているので、こちらをどうぞ。

接客業から製造業へ転職する手順と事前に知っておくべきこと

結論、いきなり申し込めばOKです。

転職サイトとしては、大手のリクナビNEXTで検索すれば問題ありません。

もし地元から通える範囲で探すなら、ハローワークの方が求人数は多いでしょう。

また、20代など比較的若い場合は未経験でも大歓迎の企業も多いので、転職エージェントを利用して担当エージェントに現状の不満改善や転職先の希望などを相談してみてください。

30代以上で未経験だと「紹介できる案件がありません」とお断りされるケースもありますが、無料なのでダメ元で申し込んで自分の市場価値を確認するのもアリです。

そもそも、「転職エージェントってなに?」という方は、使い方など下記の記事が参考になります。

一般的な転職サイトやハローワークより労働条件が良く年収が高い求人が多いので、利用できるなら転職エージェントを優先してみてください。

他にも、接客業から製造業へ転職を考えるなら前もって知っておくといいことをご紹介していきます。

製造業で最も重要なことは安全です

製造業では製品を作る以前に、安全が最も大切です。作るものによっては、ちょっとの不注意で最悪命を落とす危険もあるからですね。

中には、少し手を切った程度のケガでも、1週間くらい時間をかけて発生原因と対策を報告書にまとめて提出しないといけない会社もあるくらいです。

逆に言うと、生産効率のために安全面を疎かにしている会社は、製造業としては微妙です。

少なくとも、過去何年も重大な労働災害が発生しているような会社は、気づいた時点で辞退したほうがいい。

そもそも、そういった会社は待遇も悪いことが多いですし、自分の身を守るためにもそういった会社に転職しないよう気を付けてください。

事前の資格取得なら QC(品質管理)検定 がおすすめ

何か資格を取っておくべきか悩む人もいるかもしれませんが、基本的にはなくていいです。なぜなら、職種によって必要な資格は違うので。

勉強しておくと良い資格を強いていうなら、QC(品質管理)検定です。製造業で働く以上、品質は絶対に関わってくるからです。

転職活動と同時並行で資格勉強しておけば、面接時に「未経験ですが、QC検定の資格勉強をしています」と言ってアピールもできますし。

元製造業である僕の個人的な意見ですが、未経験でも品質について理解のある人が入社して来てくれた方がありがたいです。

できれば3級(合格率50%)、少なくとも4級(合格率80%)を勉強しておくと、品質に関する理解が深まります。

まとめ:接客業から製造業へ転職するために

記事をまとめます。

  • 製造業へ転職すると接客業の不満はだいたい解消できる
  • 転職したい時は、いきなり転職エージェントに申し込めばOK
  • 接客業で培ったスキルは製造業でも活かせるものは意外に多い

上記のとおりです。

接客業に向いていない僕からすると、接客をいつも笑顔でこなしている人は本当に尊敬します。ただそれと同じくらい、過酷な労働環境で大変だろうなと感じることも多い。

特に日本では給料の割にクオリティの高い接客を求められるので、消耗しやすいのかなと。

海外なら、店員がお客さんのいない時に椅子に座ってスマホやテレビを見てるのが普通とか、よく聞きますもんね。

製造業は製造業で悪いイメージがあるかもしれないですが、働いてみると意外とそんなこともありません。

休憩時間まで働くのが当たり前になっているようなブラック企業も一部存在しますが、会社や職種によるというのが正直なところ。

今回の記事が参考になれば幸いです。

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